2020年1月7日火曜日

周易・六十四卦について ㉒山火賁(さんかひ)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


今回も周易・六十四卦について。


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二十二回目は、「山火賁(さんかひ)」。


単に「賁(ひ)」ともいいます。


記号は







上が八卦の「艮」、下が八卦の「離」です。


「山火賁」は、山に夕日が沈んで夕焼けが美しくキラキラ輝いているようすを表しています。


周易には、「亨。小利有攸往」とあり、「とおる。すこしくゆくところあるによろし」と読み下します。


意味は、


「よろしい。美しさは飾り立てるより控えめにしたほうが利益がある」


です。


周易で占って「火雷噬嗑」を得たら、夕日の美しさですから、事業を起こして成功したいとか、進学や昇進を目指すには少しパワーが控えめな卦です。


周囲からどう見られるかより、自分がどう満足するか、内面の充足を図ると良い時期。


しかし、夕焼けがはかなさや寂しさ、情緒を含んだ美しさを持っているように、美術や文芸には非常に良い卦です。


また、美しさは控えめにしたほうがより洗練されるということから、自分の考えを押し通すより、一歩下がってものごとにあたるのが吉。


金運を占ってこれが出たら、無駄遣いに注意。


見栄を張るよりも倹約を心がけると、運が開ける暗示でもあります。


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次回は「山地剝」についてお話していきます。

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