2020年2月27日木曜日

未熟ながら頑張る ~魔術師~


コロナウイルスで世間は騒がしいですね。
今までにない規模で学校がお休みになったりイベントが中止になったりなど、ひと月前までは想像もできなかった展開ではないでしょうか。

ジューヨンンの今月のカードは「魔術師」で大アルカナでした。
一年の占いをするとき、お客様にはいつも「大アルカナが出た月は、印象的な出来事が起こる可能性が高いですよ」とお伝えしているのですが、世間的にも簡単には忘れられないような状況になっていますし、個人的にもあれこれと思いがけない出来事があって大変でもあり心乱れる月でもありました。
 そういう意味では、マジシャン(魔術師)よりも、タワー(塔)のカードの方がふさわしかったんじゃないかなぁと思ったりもします。

まあでも、マジシャンはどちらかと言えば、仕事や勉強、趣味などにつながるカードで、お仕事的にも大きな展開がありましたので、2月にこのカードが出たのはさもありなんといったところです。

さて、初めにタロットを教えてくださった先生は「社会人一年生」カードとおっしゃっていましたが、絵柄からもやる気とワクワク感が伝わってきます。
1番のカードですから、始まりを示しますし、描かれているのも若い男性。
右手を上げ、左手で地面を指しているのはお釈迦様の「天上天下唯我独尊」のポーズと同じといわれています。
西洋のタロットと仏教に通じるものがあるのも不思議な感じがしますが、
この人物は「自分はこの世界でただ一人の存在だ」と強く意識しているように見えます。
若く、才能にあふれ、バラやユリで彩られた最高の舞台があり、目の前には四元素の道具がそろい、あとは最高のマジックを披露するだけです。


このカードが正位置で出れば、初めの一歩、スタート、意欲、創造、オリジナリティ、新しい取り組み、初心に戻るなど。
舞台と道具を駆使して、よいスタートを切ることができ、素晴らしいマジックを披露することができます。

逆位置で出れば、スタートが切れない、勇気が出ない、準備が整っていないなど。
未熟や詐欺の意味も。
せっかくの舞台も道具も使いこなすことができません。

そういう意味で、「魔術師」は自分次第のカードともいえます。
これが仕事などではなく、恋愛であったとしてもうまくいくかどうかは自分にかかっていると読めますね。ただ受け身でいては、この恋は成就しないということです。

ジューヨンは逆位置で出ましたので、今月は「舞台と道具を使いこなす」ことを意識して過ごしてきました。

マジシャンのカードは、例え未熟であっても、スタートラインに立つことが大事と言っている気がします。
そして、やると決めること、どんなこともやってみなければ分からないということ、失敗を恐れるなということ、やってみてダメならやり直せばいいということ。
ただし、勢いだけじゃなく、ちゃんと道具を使いこなそうと努力すること。

絵のような若者ではないですが、新入社員のようなフレッシュな気持ちで頑張りたいと思います。


アフタータロットでは、若者が見事なマジックを披露しています。
初めの一歩がなければ、結果もないですからね。
失敗しても熟練あるのみ! 前進あるのみ! です。




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