2018年8月13日月曜日

守りたいものを守れるのは幸せなこと ~ペンタクルの4~


暑さをやり過ごすだけで精一杯な8月。
ジューヨンの今月のカードはペンタクルの4です。

ペンタクルの4については以前も書きました。



守りに入っているカードです。
何かを手に入れたら、それを守りたくなるのは当然のことかもしれません。
自分にとって、とても大切な何か。苦労の末にやっと手に入れた物。
それを守ることができるのは、とても幸せなことです。
それは悪いことではないはずですし、そういう時期もあっていいのです。
だから、ジューヨンは、「今月は保守的でOK!」と思っています。

それでも、カードの中の人物が幸せというよりも、どこか頑なな表情をしているのは気になります。


しかも、アフタータロットのカードでは、金貨を抱きかかえている男性の隣に死神が描かれています。そして、今にも男に向かって大鎌を振り下ろさんばかりです。頭上には暗雲が漂っています。


男は今あるものを誰かに奪われないかと心配しているのですから、死神は男の被害妄想の産物かもしれませんし、
そうでなければ、男は守るだけではこの先の発展がない事を、本能的に知っているとも考えられます。
だって、何かを手放したり、誰かに分け与えたりしなければ、新しいものや今と違うものを得ることはできないのですから。
きっと、この先、今あるものに執着しているだけでは、上手く行かなくなるときがくるでしょう。

だから、逆位置で出たときは、そろそろ今ひとり占めしているものを手放すとき。
心を開いてみましょう、持っているものを共有してみましょう、今の状態から次のステップへ進んでみましょうと読みます。

人は日々、変化の中で生きています。
望んでも望まなくても、気づいていても気づかないうちにも、毎日、少しずつ変わってゆきます。
周囲の環境も変化しますし、自分自身の心でさえも変化します。
タロットは、そんな変化の中で「今」を映す鏡だから。
ジューヨンは、今、守るものがあることに感謝して、今月を過ごそうかなと思います。




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