積み上げた後で、手に入れるもの ～ペンタクルの９～

今日から2月ですね。

ジューヨンの今月のカードはペンタクルの9。

ちょっと嬉しいカードですよ。

絵には優雅な女性。手には鳥。足元にはカタツムリ。畑にはぶどうがたわわに実っています。

このカードは、成果、達成を表します。

ここまで真面目に誠実にがんばってきた結果、手に入れるものです。

それは、自信や満足、平和な気持ち、コントロールする力などの精神的なものかもしれませんし、

もっと物理的なお金や出世、評価、ビジネスのチャンスなどかもしれません。

もしかすると、一心不乱にがんばってきた後のお楽しみや新しい趣味、心地よいライフスタイル、またはライフワークを得るといったことも考えられます。

どちらにせよ、これまでの努力が何がしかの成果を生みます。

逆位置で出た場合は、自らの努力の結果ではなくて手に入れる物を指します。

単なるたなぼたかもしれませんし、打算や不正といった後ろめたい行為による富や成功かもしれません。

ですから、精神的な満足は得られませんし、どこかむなしさが残るものとなります。

ところで、小アルカナは、1～10をひとつの物語として捉え、その中のどの位置に自分がいるかを読みます。

ペンタクルの9は、10枚のペンタクルの内9番目、つまり最後に差し掛かるカードです。

しかし、人生は10で終わるわけではありません。10に到達したら、また1から始まり10を目指すのです。

そういう意味で、ペンタクルの9には次のサイクルへの命題も含まれているように思います。

何かを成し遂げた後、次のステージに上がる前に一息つく。そうすることで、今まで見えなかった何かが見えてくる。そんなカードだと思うのです。