2017年2月14日火曜日

ペンタクルのストーリー ~エース~ “現実”が現れる

小アルカナは、エースから始まって10で終わる物語です。

先日、ペンタクルの910のお話をしたので、途切れ途切れではありますが、ペンタクルのストーリーを追ってみようと思います。

ところで、エースのカードは、若い人を占う時によく出る気がします。
エースは、何かの始まり、誕生、具現などを意味するので、明るい希望のようなものを感じるし、若々しいカードだなと思っています。

だから、ソード、ワンド、カップ、ペンタクルのそれぞれのエースを並べて、何が始まるんだろう?何が生まれるんだろう?とイマジネーションを膨らませるのは心愉しい作業です。


 

雲の中からにょきっと出ている手は、それぞれ、ソードやワンドを握り、カップやペンタクルを手のひらに載せています。

ソードとペンタクルは過去を表す左から、ワンドとカップは未来を表す右から、手が出ています。
雲の向こうは、この世や現実世界ではないところです。
そもそも、私たちの意思はどこから生まれるのでしょうか。

ソードの剣の先にある王冠は、戦って勝ち取るであろう勝利です。
ペンタクルの手にある金貨は、積み上げた先にあるだろう富や繁栄です。
ワンドの握る棒には、やる気や情熱が芽吹き、手のひらに載せたカップからは愛や喜びが溢れ出ています。

さて、ペンタクルにフォーカスしてみましょう。

美しい庭園に白いユリが咲いています。バラのアーチが、彼方の峻厳な山と庭園とを隔てています。
庭造りは、計画性や根気が必要な作業です。
寒い冬に計画を立て、春に土を耕し種を蒔き、秋には球根を植え、樹木は然るべき時に剪定し、肥料をやり、そうして手をかけた結果、ようやく花が開き、美しい庭となるのです。
加えて、種や肥料、庭道具を手に入れる財力も必要でしょう。

ペンタクルが象徴するものは、継続して積み上げていく力。

あなたは、今、何かを手に入れようとしています。
それは得るのに時間がかかるものです。あなたは、その“現実”を認識しました。

後は、地道に積み上げていくだけです。
努力はきっと花開き、いつか心満たされる美しい庭園となるでしょう。










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