2020年1月9日木曜日

周易・六十四卦について ㉗山雷頤(さんらいい)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


今回も周易・六十四卦について。


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二十七回目は、「山雷頤(さんらいい)」。


単に「頤(い)」ともいいます。


記号は







上が八卦の「艮」、下が八卦の「震」です。


「山雷頤」は、上下の陽爻が歯(唇、歯茎)を、中の陰爻が空洞を表し、つまり、口が大きく開かれた形を表します。


周易には、「貞吉。観頤自求口実」とあり、「ていにしてきちなり。おとがいをみてみずからこうじつをもとむ」と読み下します。


意味は、


「誠実にしていてこそ吉である。(子どもの)口を見てどう養うか考え、自ら就職先を求める」


といった感じでしょうか。


以前出た「噬嗑」に似た形ですが、こちらは大きな口を開けている雛鳥に親鳥が「餌を食べさせなきゃ」と思っている形です。


周易で占って「山雷頤」を得たら、理想よりも、地に足をつけた生活を送ったほうが吉です。


また、口に関わることが出てくる暗示なので、食べ物に気をつけたり、胃腸を大切に、というメッセージを含むことも。


あるいは言葉に気を付けて、というとこでもあります。


原典にある通り、まずは誠心誠意をもって行動すると良い時期です。


栄養を摂って身を養うように、自分の内面を磨くと吉です。


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次回は「澤風大過」についてお話していきます。

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