2020年1月7日火曜日

周易・六十四卦について ㉓山地剝(さんちはく)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


今回も周易・六十四卦について。


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二十三回目は、「山地剝(さんちはく)」。


単に「剝(はく)」ともいいます。


記号は







上が八卦の「艮」、下が八卦の「坤」です。


「山地剝」は、一番上の爻のみが陽なので、下から徐々に崩れていく形。


だから「剝」=「はがれる」という意味を持っています。


周易には、「不利有攸往」とあり、「ゆくところあるによろしからず」と読み下します。


意味は、


「何やってもダメ」


です。


出ました、なんかやな感じですよね。


易って断易もそうですが、周易もほんと救いようのない卦ってあります。
(ただし、周易は爻辞と言ってもっと細かい部分も見ていきますので、「剝」が出たから全部凶というわけではありませんが)


周易で占って「山地剝」を得たら、さまざまなものごとが内部から崩壊していく暗示と捉えます。


善悪を陰陽に当てはめると、人に自慢したい善は「陽」、隠したい悪は「陰」と言うことを以前お話しました。


この卦に当てはめると、「善」は上爻の一爻のみで、残りは全部「悪」です。


悪が盛んで善にはもうどうすることもできません。


別な言い方をすれば、これは「正論」ではどうにもならないということ。


一度ご破算にして一からやる、くらいの気持ちの方が、かえっていい結果につながるかもしれません。


※※※


次回は「地雷復」についてお話していきます。

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