2020年1月8日水曜日

周易・六十四卦について ㉕天雷无妄(てんらいむぼう)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


今回も周易・六十四卦について。


※※※


二十五回目は、「天雷无妄(てんらいむぼう)」。


単に「无妄(むぼう)」ともいいます。


記号は







上が八卦の「乾」、下が八卦の「震」です。


「天雷无妄」は、「虚妄」が「無い」と言う意味で、嘘偽りはもちろん、人為的な努力が通じないという意味です。


周易には、「元亨利貞。其匪正有眚。不利有攸往」とあり、「おおいにとおるただしきによろし。それせいにあたらざるときはわざわいあり。ゆくところあるによろしからず」と読み下します。


意味は、


「大いに成就する、誠実であるからこそよろしい。心が正しくなければ災いがある。自分でなにかしようとするのは良くない」


です。


良いのか悪いのか、よくわからないですよね。


でも、そこが易の本質。


善悪や吉凶、幸不幸(禍福)などは、ある意味人間が考えた主観的な価値観だ、という考え方なんです。
(易では善悪や吉凶に優劣をつけないので)


この卦はそれらを全部超越していて、全て天にお任せ、という卦です。


周易で占って「天雷无妄」を得たら、自分でなにかをやろうと思わないほうがよい時期です。


人に依存するということとは全く違う意味で、「もっと××になりたい」「○○を目指してる」「□□に向かって頑張る」というようなことより、「もういいや」「あとは成り行き任せだ」と、良い意味で「諦め」たほうがうまくいく暗示です。


そうはいっても開運したいし、と占いに興味がある人の大半が思いますよね。


「无妄」がでたら、とりあえず、「今は」成り行きに任せて、という意味です。


「時」が来たら、また積極的に行動を起こして吉な時期に入っていきます。


※※※


次回は「山天大畜」についてお話していきます。

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