倒れたカップを前に悲しんでいる男の人がいます。
でも、彼の後ろには、中身の入ったカップが残っています。
大切なものを失うのは悲しいですね。
それでも、あなたは全てを失ったわけではありません。
残されたものに目を向けてみませんか?
逆位置では、男の人は残されたカップの存在に気づいて、未来に向けて歩き始めます。
川には橋が架かっていて、対岸のお城にたどり着くことができます。
ジューヨンの10月のカードは、カップの5のリバースでした。
喪失の悲しみの中にいても、今あるものを大切にできるのは人間の強さでしょうか。
失ってみて初めて、当たり前にあったもの、特に意識していなかったものの価値に気づくことがあります。
それでも、その経験があればこそ、失ったもの以外にも、大事にしなくてはならない、たくさんの大切な存在があることに気づくことができるのかもしれませんね。
それに、認めるのはつらいことですが、何かを失うのは、多かれ少なかれ自分のせいもあります。
または、自身の決断の結果でもあります。
そのことも肝に銘じておきたいところですね。
そうは言うものの、小アルカナですから。
(たいしたことではないよ、と自分を慰める)
覆水盆に返らず。
後ろを向いていても仕方がありません。
それに、下を向いて悲しんでいるうちに、大切なことを見過ごしてしまうかもしれません。
目の前の川の流れとともに、幸運も通り過ぎてしまうでしょう。
だから、前を向いて歩きましょう。
そういうことを、このカードは教えてくれているんじゃないかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿