2021年9月29日水曜日

要領の良さの是非について ~ソードの7~

 

恒例の今月のカードの振り返り。

ジューヨンの9月のカードは、ソードの7の逆位置でした。

 

ソードの7は、微妙な気持ちになるカードです。

私はスタコラサッサのカードと呼んでいます。

カードの男は5本の剣を抱えて、野営地のテントを後にしています。

足の様子が、素早くこっそりと逃げ出しているように見えます。

でも、顔は後ろを向いていて、残してきたものが気になるようです。

残した2本の剣は、彼の良心でしょうか。

 

このカードが正位置で出たら、要領よく立ち回れそうだよ、こずるい手を使ってもいいよ、もしくはそういう人、自分だけうまくやる人が身近にいるよ、などと読みます。

 

逆位置の場合は「やっぱりそういうのはいけない」と思い直すといった感じでしょうか。

一人だけうまくやろうとしてもうまくいかない、皆の元に戻って皆のために能力を使う、自分本位な考えを捨てて客観的な判断をする、正攻法で対応する、などとなります。

 

背景は黄色なので、明るい雰囲気のカードですが、「いいカードが出てよかったね!」とは言いにくい、でも決して悪いわけではないんだよ?という居心地の悪さがありますね。

 

「要領がいい」というのは、本来いい意味なのですが、少しズルをしているような空気感をまとう言葉です。

じゃあ、「要領が悪い」はどうかというと、「あなたは要領の悪い人ね、でも、そこがいいところね」などというように、憎めない感じのする言い回しですね。

 

仕事の効率で言えば要領がいいに越したことはなく、人間関係においては不誠実な感じもする。

ソードの7ってそんなカードです。

だから、リーディングもご相談内容で変わります。

 

私の場合どうだったろうと振り返ると、要領よく立ち回るような余裕は全くない9月でした。

そうは言うものの、もしかしたら面倒くさくて、逃げ出したい気持ちはどこかにあったかもしれませんね。

 

でも、「自分だけよければいいや」と状況から逃げ出すことなく、さまざまなことに何とか誠実に対応できたんじゃないかな、たぶん。

 

さて、10月も微妙なカードが続きます。

一か月後に、自分がそのカードに対してどう感じているかを楽しみにしています。

 


 

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