2024年10月22日火曜日

お馬鹿さんになって旅に出る ~愚者~

そろそろ10月も終盤戦となってきましたが、9月のカードの振り返りです。


ジューヨンの9月のカードは愚者(Fool)でした。

愚者とは愚か者のこと。英語のFoolも同様です。

タロットではゼロ番にあたり、(人生という)旅の始まりのカードになります。


このカードが出たら、Take it easy 「気楽に行こうよ」と読みます。

軽装で、小さな荷物ひとつで旅に出る愚者はとても自由です。

ゼロ番ならではの無垢で純粋で経験の浅い存在だからこそ、崖から落ちることを怖れずに行動できるのです。


また、愚者はかつて道化師として描かれていたこともあり、世の中を風刺して、人々の悩みを笑い飛ばす存在を具現していたこともありました。

本人はどこまでも真剣でも、はたから見ると「何でそんなことで悩んでいるの? 気にしているの?」ということもあります。

誰かに相談した結果「大したことじゃないよ、みんなそうだよ、よくあることだよ!」と言われて、「そう言われてみると、そうかも?」と思った経験は誰にでもあるのではないでしょうか。


ですので、先月は「あれこれ考えない」「失敗や恥をかくことを怖れない」「気楽にトライしてみる」を常に念頭に置いて過ごしていました。

いつもなら、「無理、無理」「やっぱりやめておこう」「いつかそのうちに」なんてことにもチャレンジできたのは、カードのおかげだと感じています。

そもそも少しばかりお馬鹿さんじゃなきゃ、気軽に旅や冒険には出られないですもんね。

「時間ができたら」「準備が整ったら」は愚者のカードには似合いません。


そうは言うものの、このカードが逆位置で出たら「足元(現実)も見よう」「旅に出るのもいいけど、ちょっとは考えよう」「現実逃避していない?」などという意味になります。

足元でワンワン警告をしてくれている犬(周囲の人の意見)にも注意を払いましょう。


アフタータロットで、崖から落ちてしまった旅人は懲りた様子もありません。

たとえ失敗したとしても、またやり直せばいいだけです。

そういう図太さも必要だよねって思います。


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