そろそろ10月も終盤戦となってきましたが、9月のカードの振り返りです。
ジューヨンの9月のカードは愚者(Fool)でした。
愚者とは愚か者のこと。英語のFoolも同様です。
タロットではゼロ番にあたり、(人生という)旅の始まりのカードになります。
このカードが出たら、Take it easy 「気楽に行こうよ」と読みます。
軽装で、小さな荷物ひとつで旅に出る愚者はとても自由です。
ゼロ番ならではの無垢で純粋で経験の浅い存在だからこそ、崖から落ちることを怖れずに行動できるのです。
また、愚者はかつて道化師として描かれていたこともあり、世の中を風刺して、人々の悩みを笑い飛ばす存在を具現していたこともありました。
本人はどこまでも真剣でも、はたから見ると「何でそんなことで悩んでいるの? 気にしているの?」ということもあります。
誰かに相談した結果「大したことじゃないよ、みんなそうだよ、よくあることだよ!」と言われて、「そう言われてみると、そうかも?」と思った経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
ですので、先月は「あれこれ考えない」「失敗や恥をかくことを怖れない」「気楽にトライしてみる」を常に念頭に置いて過ごしていました。
いつもなら、「無理、無理」「やっぱりやめておこう」「いつかそのうちに」なんてことにもチャレンジできたのは、カードのおかげだと感じています。
そもそも少しばかりお馬鹿さんじゃなきゃ、気軽に旅や冒険には出られないですもんね。
「時間ができたら」「準備が整ったら」は愚者のカードには似合いません。
そうは言うものの、このカードが逆位置で出たら「足元(現実)も見よう」「旅に出るのもいいけど、ちょっとは考えよう」「現実逃避していない?」などという意味になります。
足元でワンワン警告をしてくれている犬(周囲の人の意見)にも注意を払いましょう。
アフタータロットで、崖から落ちてしまった旅人は懲りた様子もありません。
たとえ失敗したとしても、またやり直せばいいだけです。
そういう図太さも必要だよねって思います。
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