2016年12月13日火曜日

女性的なしなやかな強さ ~力~

力のカードを見ると「柔よく剛を制す」という言葉が浮かびます。

カードには、ライオンのあごと頭に手をかける女性が描かれています。
あたかもライオンを撫でているかのようです。
ライオンの方も舌を出し、尻尾を丸め、飼い主になつく犬か猫のように見えます。

女性は武装していません。白いドレスを着て、バラの花飾りをつけています。
もしも、女性が銃や槍を手にしていたら、果たしてライオンを手なづけることができるでしょうか。

力は、ライダー版では8番目のカードになります。
一つ前の7番目のカードは、戦車ですが、こちらは戦って勝ち取る、男性的な力をあらわしています。
一見たおやかだけれども芯が強い女性的な強さ(力)とバリバリと外に向かって発揮する男性的な強さ(戦車)。
この2枚は対照的なカードとして考えると良いでしょう。

(マルセイユ版では11番目が力で8番目は正義のカードですが、ライダー版では8番目が力、11番目が正義となっています)

また、このカードは英語ではSTRENGTHで、同じ力でもPOWERではありません。
STRENGTHは、発現する力ではなく、そのものに備わっている根本的な力です。

このカードが出たら、あなたは内面に強さを秘めている、その力を使いこなして、上手くやることができると読みます。

逆位置では、そういう力が足りない、または上手く使いこなせていない、そのためにかみ合わないと解釈します。

赤ん坊の口を無理やりこじ開けても、薬を飲ませることはできません。
医師や看護師の熟練への信頼や母親の愛情といった、薬を飲ませるための「不屈の精神」が必要です。


物事を成し遂げるためのあきらめない心。それが、このカードのテーマでもあります。


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