2016年12月9日金曜日

秩序と自由について ~法王~

法王のカードには、壇上で説教する法王と教えをこう二人の司祭の姿が描かれています。

集団があれば、必ずそこに何がしかの秩序やルールが生じ、それを教える者と教えられる者が生まれます。
決まりを守るのは当たり前のこと、良いことのように思われます。

しかし、あるグループの秩序が、他のグループでも通じる価値観とは限りません。
あくまでも、そのグループの中においては、正しかったり、大切だったりするわけです。

法王のカードが出たら、所属する集団の秩序やルールを尊びましょうと読みます。
そうすることで、物事がうまくいきます。

でも、自分たちのルールに囚われすぎると、違う考え方を受け入れられなくなってしまう危険もあります。
結果として、物事が滞ることもあるでしょう。

ですから、逆位置で出た場合には、身内の偏った価値観を盲信していないか注意が必要です。

法王って、ざっくり言えば、とても真面目で保守的なカード。

秩序正しくありなさい。
上に立つ人(お偉いさん)の声に耳を傾けて!
共通の価値観や和を大切に……などなど。

自由を好む人、アウトローを標榜する人には、少しばかり堅苦しいかも。

けれども、集団に迎合しなければ自由かと言えば、どうなんだろう?
秩序の中にあって、ルールを守りながらも、心や行動が自立しているのが、本当の自由なのではないかしら。

ちょっと深読みし過ぎかな。。。




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