2019年11月29日金曜日

周易・六十四卦について ⑱山風蠱(さんぷうこ)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


今回も周易・六十四卦について。


※※※


十八回目は、「山風蠱(さんぷうこ)」。


単に「蠱(こ)」ともいいます。


記号は






上が八卦の「艮」、下が八卦の「巽」です。


「山風蠱」の「蠱」は食べ物に虫がたかっているさまを表しており、「やぶれる」という意味です。


また、「蠱惑(こわく)」、つまり「惑わす」意味もあり、まじないを使うという暗示もあります。


周易には、「元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日」とあり、「おおいにとおる。たいせんをわたるによろし。こうにさきんじてみっか。こうにおくれてみっか」と読み下します。


意味は、


「大いに実現する。大きな川を渡るような大きな行動を取るにふさわしい。十干の甲より三日前は辛で『新たにする』に通じ、甲より三日後は『丁』で『丁寧』に通じる」


です。


最後のところなんて、クイズというか、頓智というか、暗号というか。


易って面白いですよね、ほんとに。


周易で占って「山風蠱」を得たら、だめな部分を徹底的に正していく時期です。


原典には「父のやぶれを正す」とあり、仕事では前任者ができていなかったところや間違いがあったところを、丁寧に一つずつ正していかなくてはなりません。


恋愛でも、今までの恋愛で得た自分の弱点を振り返って、心新たに、丁寧に愛を育んでいく時です。


そうすると、最終的に希望が実現するということです。


もう一つ、山風蠱は、年上の女性が若い男性を悩殺している象徴でもあります。


心当たりのある方は、気をつけてくださいね(笑)


この卦を得たときは、まず、今までのやり方に甘んじないで、問題を解決すること。


その上で丁寧に欠点を直していくことが重要です。


※※※


次回は「地澤臨」についてお話していきます。

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