2020年1月10日金曜日

周易・六十四卦について ㉘澤風大過(たくふうたいか)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


今回も周易・六十四卦について。


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二十八回目は、「澤風大過(たくふうたいか)」。


単に「大過(たいか)」ともいいます。


記号は







上が八卦の「兌」、下が八卦の「巽」です。


「大過」って「太過」とも似てますよね。


断易(五行易)や八字(四柱推命)なんかをやる方は、「用神が強すぎるアレね」と思うかもしれませんが、それにも通じます。


周易ってやはり思想書的な性質が強くて、卦辞に易(周易だけでなく断易や五行易も含めて)はもちろん命理や風水、中医学などに通じる言葉がたくさんちりばめられています。


「澤風大過」は、「山雷頤」とは陰陽が真逆の卦で、まあ、字のまんまなのですが、「やりすぎ」という意味です。


初爻と上爻の陰に陽爻が挟まれていますが、陰陽では陽が「重」、陰が「軽」を表し、立派な棟木が重すぎてたわんでいるようすを表しています。


周易には、「棟撓。利有攸往。亨」とあり、「むなぎたわむ。ゆくところあるによろし。とおる」と読み下します。


意味は、


「棟木が立派過ぎて重みでたわんでいる。行動を起こすと良い。成就する」


という意味です。


周易で占って「澤風大過」を得たら、もうそのまま、「やりすぎ」の意味です。


これが出たときは、ものごとにのめりこんでしまっている暗示で、何事も一歩引くと吉です。


また、ブラック企業のような過労、大変なことを抱え込み過ぎているなど、自分では手に余るような責任をしょい込んでしまっているような時期です。


一度、冷静になって現状を客観視し、長期的に見てどちらが良いか考え、名より実を取りましょう。


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次回は「坎為水(習坎)」についてお話していきます。

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