2020年1月11日土曜日

周易・六十四卦について ㉚離為火(りいか)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


今回も周易・六十四卦について。


実は易経は上下巻に分かれているのですが、今回で上巻はラストです。


※※※


三十回目、上巻の最終回は、「離為火(りいか)」。


単に「離(り)」ともいいます。


記号は







上下とも「離」の純卦です。


「離為火」は、太陽が昼を天を照らしたかと思うと、夜には月が天を照らすように、明かりが天で重なって輝くさまを表します。


また、「離」というのは「麗」の意味で、「麗しい」「美しい」などの意味がありますが、一番の意味は「つく」「くっつく」「二つのものがならぶ」という意味です。


周易には、「利貞。亨。畜牝牛吉」とあり、「ただしきによろし。とおる。ひんぎゅうをやしなえばきちなり」と読み下します。


意味は、


「誠実にしていてこそよろしい。成就する。優しい牝牛のような徳を養えば吉である」


という意味です。


周易で占って「離為火」を得たら、華やかでやる気も充分あり、自信も実力もあるときですが、だからこそ慎重に行動すると良い時期です。


「離」というのは「火」の意味でもありますが、「火」が二つ重なっていると「炎」です。


恋愛などでは燃えすぎという場合もあり、かえってうまくいかないことも。


ただし、文筆・美術系の創作においては、「麗しさ」が重なるので良い時期です。


自信があってさらに謙虚さや人の意見を聞く姿勢を持つと運が開けます。


※※※


次回、下巻の初回は「澤山咸」についてお話していきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿