こんにちは。
易者ジューキューバンです。
今回も周易・六十四卦について。
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二十七回目は、「山雷頤(さんらいい)」。
単に「頤(い)」ともいいます。
記号は
☶
☳
上が八卦の「艮」、下が八卦の「震」です。
「山雷頤」は、上下の陽爻が歯(唇、歯茎)を、中の陰爻が空洞を表し、つまり、口が大きく開かれた形を表します。
周易には、「貞吉。観頤自求口実」とあり、「ていにしてきちなり。おとがいをみてみずからこうじつをもとむ」と読み下します。
意味は、
「誠実にしていてこそ吉である。(子どもの)口を見てどう養うか考え、自ら就職先を求める」
といった感じでしょうか。
以前出た「噬嗑」に似た形ですが、こちらは大きな口を開けている雛鳥に親鳥が「餌を食べさせなきゃ」と思っている形です。
周易で占って「山雷頤」を得たら、理想よりも、地に足をつけた生活を送ったほうが吉です。
また、口に関わることが出てくる暗示なので、食べ物に気をつけたり、胃腸を大切に、というメッセージを含むことも。
あるいは言葉に気を付けて、というとこでもあります。
原典にある通り、まずは誠心誠意をもって行動すると良い時期です。
栄養を摂って身を養うように、自分の内面を磨くと吉です。
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次回は「澤風大過」についてお話していきます。
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