こんにちは。
易者ジューキューバンです。
今回も周易・六十四卦について。
※※※
二十三回目は、「山地剝(さんちはく)」。
単に「剝(はく)」ともいいます。
記号は
☶
☷
上が八卦の「艮」、下が八卦の「坤」です。
「山地剝」は、一番上の爻のみが陽なので、下から徐々に崩れていく形。
だから「剝」=「はがれる」という意味を持っています。
周易には、「不利有攸往」とあり、「ゆくところあるによろしからず」と読み下します。
意味は、
「何やってもダメ」
です。
出ました、なんかやな感じですよね。
易って断易もそうですが、周易もほんと救いようのない卦ってあります。
(ただし、周易は爻辞と言ってもっと細かい部分も見ていきますので、「剝」が出たから全部凶というわけではありませんが)
周易で占って「山地剝」を得たら、さまざまなものごとが内部から崩壊していく暗示と捉えます。
善悪を陰陽に当てはめると、人に自慢したい善は「陽」、隠したい悪は「陰」と言うことを以前お話しました。
この卦に当てはめると、「善」は上爻の一爻のみで、残りは全部「悪」です。
悪が盛んで善にはもうどうすることもできません。
別な言い方をすれば、これは「正論」ではどうにもならないということ。
一度ご破算にして一からやる、くらいの気持ちの方が、かえっていい結果につながるかもしれません。
※※※
次回は「地雷復」についてお話していきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿