こんにちは。
易者ジューキューバンです。
今回から8回にわたって、易の八卦の性質を一つずつご紹介していきます。
※※※
初回は「乾」。
「乾」は乾燥の「乾」ですが「かん」でなく「けん」と読みます。
記号は
☰
です。
意味は、以前申し上げた通り、「天」で、全て陽でできている「老陽」といいました。
「乾」が象徴するものはさまざまです。
たとえば、天のように大きくて家族を守ってくれる「父親」。
方位は先天八卦だと南、後天八卦だと西北です。
季節は晩秋。
色は白。
ほかに、金属、貴金属、頭や肺、大腸、固いもの、丸いもの、高貴なもの、公的なもの、権力、地位なども表します。
「乾」を人に当てはめてイメージすると、家族のために一生懸命働いて、しかも頼りになる強くてかっこよくて硬派なお父さん、という感じです。
昔、男性はこの「乾」のように、気高く、強く、しっかりと生きると良いとされたようです。
今は男女のそういった道徳は古くなりましたが、男女に限らず、気高く、強く、しっかりと生きることは、この「乾」のようでありたいですよね。
……。
「あれ? 説教してんの?」
いえ! そうじゃないんです。
実は、易は以前も触れましたが、中国の哲学や思想に大きな影響を与えました。
つまり、易は占いにも関係がありますが、数学にも関係あり、さらに、道徳にも関係があったのです。
「こうして生きたらかっこいいよね」という古代中国人からのメッセージが、易経にはつまっています。
次回は「乾」と真逆ですべて陰でできている、「坤」のお話です。
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