2019年11月9日土曜日

八卦(はっけ)の陰陽

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


今日は前回の八卦ってなに?でお話した内容の続きです。


八卦はプラスとマイナスでできていて、とても数学的だとお話しました。


今回は、この八卦もさらにプラスとマイナスがあるというお話です。


※※※

まず、八卦の記号のおさらいですが、


① ☰ 乾(けん):天(てん)天空のこと
② ☱ 兌(だ) :澤(たく)渓谷のこと
③ ☲ 離(り) :火(か)太陽や火のこと
④ ☳ 震(しん):雷(らい)雷のこと
⑤ ☴ 巽(そん):風(ふう)風のこと
⑥ ☵ 坎(かん):水(すい)水のこと
⑦ ☶ 艮(ごん):山(さん)山のこと
⑧ ☷ 坤(こん):地(ち)大地のこと



こうでしたね。


この記号、プラスである実線の「-」とマイナスである破線の「- -」を3つ組み合わせてできていますよね。


この3つをかけると、どうなるでしょうか?


仮にプラスを1、マイナスを-1として、八卦の記号の下から順にかけてみましょう。
(ちなみに易では必ず八卦は下からかいていきます)



① ☰ 乾(けん):全部プラスなので    1×1×1=1
② ☱ 兌(だ) :一つだけマイナスなので 1×1×(-1)=-1
③ ☲ 離(り) :同じく         1×(-1)×1=-1
④ ☳ 震(しん):一つだけプラスなので  1×(-1)×(-1)=1
⑤ ☴ 巽(そん):一つだけマイナスなので (-1)×1×1=-1
⑥ ☵ 坎(かん):一つだけプラスなので  (-1)×1×(-1)=1
⑦ ☶ 艮(ごん):同じく         (-1)×(-1)×1=1
⑧ ☷ 坤(こん):全部マイナスなので   (-1)×(-1)×(-1)=-1


ここで、答えが「1」になった八卦は「陽」「-1」になった八卦は「陰」になります。


なかでも、すべてプラスをかけてできている乾を「老陽」、すべてマイナスをかけてできている坤を「老陰」といいます。


ほかの八卦は、「陽」である震・坎・艮を「少陽」、「陰」である兌・離・巽を「少陰」といいます。


「わーめんどくさ」


……。


そ、そうですよね。


でも、こんなに数学(算数)と易が関係しているなんて、おもしろくないですか?


※※※


八卦の陰陽にはもう一つ、もっとわかりやすい見分け方があります。


それは、実線の数を数えて、奇数の八卦を陽、偶数の八卦を陰とするのです。


① ☰ 乾(けん):実線が3本なので奇数で「陽」
② ☱ 兌(だ) :実線が4本なので偶数で「陰」
③ ☲ 離(り) :実線が4本なので偶数で「陰」
④ ☳ 震(しん):実線が5本なので奇数で「陽」
⑤ ☴ 巽(そん):実線が4本なので偶数で「陰」
⑥ ☵ 坎(かん):実線が5本なので奇数で「陽」
⑦ ☶ 艮(ごん):実線が5本なので奇数で「陽」
⑧ ☷ 坤(こん):実線が6本なので偶数で「陰」


こちらの見分け方のほうが伝統的なもので、わかりやすいかもしれませんね。


※※※


もう一つ最後に、八卦は「--」を「0」、「-」を「1」として二進法にすると、0から7までを表せるのです。


つまり、

☷ 坤(こん)=0
☳ 震(しん)=1
☵ 坎(かん)=2
☱ 兌(だ) =3
☶ 艮(ごん)=4
☲ 離(り) =5
☴ 巽(そん)=6
☰ 乾(けん)=7


となります。


先ほど偶数が「陰」で奇数が「陽」といいましたが、「0」は偶数、「1」は奇数ですから、こちらも陰陽が当てはまっていますよね。


正直、数学のことはよくわからないので、数学の専門家からしたら突っ込みどころ満載なのかもしれないですが、少なくても易と古代の数学が、ずいぶん深くかかわっているようですよね。


こう見てみると、やっぱり易っておもしろいなあと思います。


次回は、八卦のそれぞれの意味を一つずつ詳しく説明していきます。


ここから占いっぽくなっていきますよ~!


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