こんにちは。
易者ジューキューバンです。
引き続き六十四卦を周易の視点から一つずつお話ししていきます。
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三回目は、「水雷屯(すいらいちゅん)」。
単に「屯(ちゅん)」ともいいます。
記号は
☵
☳
上が八卦の「坎」、下が八卦の「震」です。
ちなみに、六十四卦の上下の八卦をそれぞれ上卦(じょうか)、下卦(げか・かか)といいますが、別名、下の八卦を内卦(ないか)、上の八卦を外卦(がいか)ともいいます。
そして、必ず下から上へ書いていきます。
八卦を書くときも、三本の実線もしくは破線を下から書きます。
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脱線してすみません。。。
「水雷屯」は、「雪の下でまだ芽吹くことのできない植物」を象徴しています。
そして、これは周易でいうところの「四大難卦(しだいなんか・しだいなんけ)」の一つです。
嫌な予感がしませんでしたか?
まさしくその通り。
四大難卦は苦難、困難を象徴するのです。
周易には、「元亨利貞。勿用有攸往。利建侯」とあり、「おおいにとおりてただしきによろし。ゆくところあるにもちいるなかれ。こうをたつるによろし」と読み下します。
意味は、
「大いに実現する、誠実にしているからこそよろしい。急いで行動するのは良くない。諸侯を立てて国の基盤を作るときである」
という感じです。
周易で占って「水雷屯」を得たら、仕事や事業では、最初に困難があり、くじけそうになるけれど、それが一段落すればあとはだんだんコツがつかめてくる時です。
学業は最初から挫折してしまいたくなる感じですが、諦めないで踏ん張っているとやがて良くなっていきます。
試験は微妙ですが、一発で決めようと狙っていなければ、初回は難しくても次回以降よくなる、あるいは最初難しくて諦めそうになっても、粘ってよく考えて解くと良い、などです。
恋愛は、片想いの場合は難しく、下手にアプローチするとなおさら嫌われます。
結婚生活は、最初は習慣の違いなどでぶつかることも多いですが、お互いに冷静に話し合いを重ねていけば、やがて落ち着いた家庭が築けるようなカップルです。
水雷屯が出たときは、すぐに目立った行動を起こしたり、成果を求めたりせず、雪の下の種のように春になるのを待つのが賢明です。
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次回は「山水蒙(さんすいもう)」についてお話していきます。
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