2019年11月22日金曜日

周易・六十四卦について ④山水蒙(さんすいもう)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


引き続き六十四卦を周易の視点から一つずつお話ししていきます。


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四回目は、「山水蒙(さんすいもう)」。


単に「蒙(もう)」ともいいます。


記号は




上が八卦の「艮」、下が八卦の「坎」です。


「山水蒙」は、「まだ物事を知らない子ども」を象徴しています。


周易には、「亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三瀆。瀆則不告。利貞」とあり、「とおる。われのどうもうをもとむるにあらず、どうもうわれをもとむ。しょぜいにつぐ。さいさんすればけがる。けがるればすなわちつげず。ただしきによろし」と読み下します。


意味は、


「実現する。私が愚かな子どもを求めるのではなく、愚かな子どもが私を求める。最初の占いでは真実を告げる。何度も占えば神託の冒涜になる。冒涜すれば真実を告げない。誠実だからこそよろしい」


という感じです。



「山水蒙」にはとても大切なメッセージが書いてあります。


それは


「最初の占いでは真実を告げる。何度も占えば神託の冒涜になる。冒涜すれば真実を告げない」


というところ。


易で占って思い通りの結果が出なくても、何度もやらないで、いったん受け止めるところが大切だということ。


これは、周易でも断易でも大切なことです。


周易で占って「山水蒙」を得たら、仕事や事業では、新人として始めたばかりだったり、学ばなくてはならないことがたくさんあって、まだお金儲けまで手が回らない感じです。


試験は良くないですが、学業や研究にはものすごく良いです。


無知な人が知恵をどんどん吸収してこれから伸びていくという意味だからです。


恋愛や結婚相手を占った場合、子ども同士の遊びのような感じで、結婚には発展しにくかったり、あるいは子どもっぽい人、子どものように純粋な人、研究職の場合は将来性のある人です。


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次回は「水天需」についてお話していきます。

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