2019年11月14日木曜日

八卦について ⑤坎(かん)

こんにちは。


易者ジューキューバンです。


八卦の意味を一つずつ解き明かしていくシリーズ第五回目です。


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今回は「坎」。


「かん」と読みます。


記号は



です。


「坎」が象徴するものは、「水」。


真ん中が陽の「少陽」です。


この「坎」、「陥没」の「陥」と似た意味を持っています。


つまり「陥る」ということ。


今まで家族に当てはめたら、とか言って和やか(?)な雰囲気でしたが、嫌な予感がしませんか?


その通りです。


この「坎」ちょっと曲者。


ほかの八卦と同じように、家族に当てはめると「次男」です。


方位は先天八卦だと西、後天八卦だと北です。


季節は冬。


色は黒、白、赤黒です。


なぜ赤黒かというと……。


「血の色」だから(怖)


ここが中国占術と西洋やインド占術の大きな違いだと思いませんか?


西洋やインドでは「水」と言ったら女性的で思いやりやインスピレーションに溢れていて、繊細な感じのイメージですよ。


でも、中国占術では違います。


水、すなわち「坎」が意味するもの、それは、海、川、湖などの水関連はもちろんのこと、知恵(これはいいとして)、陰謀、策略、犯罪(え?)、秘密、淫行(え!?)、苦しみ、恐怖、寒さ、腎臓、生殖器、血液、骨、耳などです。


「坎」を人に当てはめると、一見大人しくて勉強ができる優等生なんだけど、陰で大人の雑誌とか官能小説を読んでるような次男坊、みたいな感じでしょうか。


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次回は少陰の真ん中、「離」のお話です。

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