こんにちは。
易者ジューキューバンです。
今回も周易・六十四卦について。
※※※
九回目は、「風天小畜(ふうてんしょうちく)」。
単に「小畜(しょうちく)」ともいいます。
記号は
☴
☰
上が八卦の「巽」、下が八卦の「乾」です。
「風天小畜」の「小」は「少しだけ」、「畜」は「とどまる」を意味を持っています。
周易には、「亨。密雲不雨、自我西郊」とあり、「とおる。みつうんありてあめふらず、わがせいこうよりす」と読み下します。
意味は、
「実現する。雲が立ち込めているがまだ雨は降らない。雨は私の故郷の西側から降るのだ」
です。
意訳ですが、「私の故郷の西側」という「私」は、中国古代の聖人である周の文王のことです。
伝説によれば、文王は八卦を元に六十四卦を創った人物と言われています。
※※※
周易で占って「風天小畜」を得たら、「少しとどまる」あるいは、「少し蓄える」の意味です。
仕事でも恋愛でも、もどかしくて足止めを食らっているときですが、やがて進展していく象徴です。
金運を占った時は、少し儲かるということ、また、ちょっと財産ができるという意味です。
もし、懲役や禁固、幽閉、そのほか身動きが取れない時期であれば、腐らず自分を磨いていれば必ず運が開けるということ。
この卦を得たときは、足止めされても焦らなければ、大それたものではないけれども、得るものがある、というメッセージです。
また、大きすぎる成果を求めすぎず、小さな収穫で足るを知ることも大切な時です。
※※※
次回は「天澤履」についてお話していきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿