こんにちは。
易者ジューキューバンです。
今日は易のキモである、「陽」と「陰」についてのお話です。
易は「陰陽」の組み合わせで成り立っているからです。
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「陽」と「陰」って、そもそもご存じでしょうか?
両極にある二つのもののことです。
よくたとえられるのが、
「陽」が男で「陰」が女とか。
「陽」が光で「陰」が闇とか。
「陽」が積極的で「陰」が消極的とか。
なんとなく、感覚でわかる気もします。
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でもこれって、どうやって陰陽をわけているのか曖昧だと思いませんか?
「易経」の解説を見ると、ある本にはこんな感じのことが書いてありました。
「陽は高貴で剛健で、陰は柔弱で卑しいから、陰は陽に従う不完全なものだと考えられる」
こう思いましたよ。
「え?」
「男は高貴で剛健で、女は柔弱で卑しくて不完全ってことですかね!?」
「あ、これ昭和初期の本か。それにしてもよくこんな恐ろしいことへいきで書けたよな。奥さんにころされなかったんだろうか……」
などなど。
これじゃあまりにも「陰」と「陽」の定義がもやっとしていますよね。
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けれど、易は(たぶん)数学からできたもの。
もっと数学的に考えることができるはずです!
「陰」は「マイナス」「負の数」
「陽」は「プラス」「正の数」です。
つまり、昔の人からしたら、
「陰」は見えないもの。
「陽」は見えるもの。
それで考えると、
男女の陰陽は体の構造から。
光と闇は、光があればものが見えるけれど、闇の中ではなにも見えないから。
積極的な人の言動や考えはわかりやすけれど、消極的な人の言動や考えはわかりにくいから。
他にも、
光が多い昼は「陽」、闇が多い夜は「陰」。
光が多い夏は「陽」、闇が多い冬は「陰」。
夏のような暑さは「陽」、冬のような寒さは「陰」。
明らかになった過去は「陽」、まだわからない未来は「陰」。
過去が多い老人は「陽」、過去が少ない子どもは「陰」。
みんなに知ってほしい善は「陽」、できるだけ隠したい悪は「陰」。
同じように、自慢したい「富」や「権力」は陽、隠したい「貧しさ」や「卑しさ」は陰。
もちろん、儲かったのを隠したいっていう人もいるでしょうけど。
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「プラス」と「マイナス」で「陰陽」を考えると、一番しっくりいく気がします。
次は、いよいよ陰と陽を組み合わせた易の基本、「八卦(はっけ・はっか)」のお話です。
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